ワキガ対策をいろいろやってみて、
どうしても改善できないならば、
手術という選択肢もあります。

昔はワキガの手術といえば剪除法が主流でしたが、
最近は様々な手術方法があります。

◆剪除法(皮弁法)

ワキガ手術の中でも一番一般的な方法で、
保険適用ができる手術です。

ワキのシワに沿って2~3cm切開し、
皮膚の裏側のアポクリン汗腺を目視で取り除く方法です。

ニオイの原因のアポクリン汗腺を取り除くので、
効果も高く、永続的に効果が続きます。

ただ、切開範囲は広くなるので、
術後は最低1週間は圧迫固定が必要です。

傷跡も目立ちやすいので、目立たなくなるまでは
ある程度の時間がかかるでしょう。

アポクリン汗腺を見分ける知識や経験によって
効果や見た目に差が出る手術でもありますので、
経験豊富な医師がいるクリニックで受けるのがおすすめです。

◆クアドラカット法

吸引管の先にシェーバーのような刃が付いていて、
汗腺を切除しながら吸引する方法です。

剪除法などと比べると、傷跡も小さく済み、
ニオイの元の取り残しも少ない方法であるため、
子どもでも行える安全なワキガ手術法です。

手術時間も短くすむので身体への負担は少ないですが、
費用は剪除法よりもかかります。

保険適用外のため、自費治療となります。

◆マイクロリムーブ法

重度のワキガに効果がある手術で、
脇の下から細いコンソーラーを刺して、
アポクリン汗腺などを吸引する方法です。

術後3日間は患部を固定する必要がありますが、
切開よりもダウンタイムは短く済みます。

傷跡もワキのシワに沿わせるので、
目立ちにくいのが特徴です。

◆超音波+ローラークランプ法

共立美容外科が開発したワキガ手術方法で、
ローラクランプという器具を用いて
アポクリン汗腺などの汗腺を吸引する方法です。

従来の吸引法と比べて、ローラーが皮膚を抑えることで
汗腺をしっかり取り除くことができます。

◆ミラドライ法

マイクロ波を照射して多汗症の治療ができます。

皮膚を切らず治療が出来るため、ダウンタイムがほとんどなく、
治療後はすぐ日常生活が可能です。

汗は抑えることができますが、ニオイは
他の方法に劣るでしょう。

傷などは残らないので良い方法ですが、
保険適用外です。

◆番外編~ボトックス、ニューロノックス注射

手術は切開しますが、切開せずに済む方法として、
注射による治療法もあります。

ボトックスやニューロノックスなどの注射は、
ボツリヌス製剤と呼ばれ、汗を抑える働きがあります。

両脇の汗が多く出る場所にボツリヌス製剤を注射することで
発汗を抑え、ワキガのニオイを少なくする効果があります。

効果が出るのは注射してから4~7日後からですが、
半年近く効果が持続します。

入院するのはちょっと難しい…という方は
試してみても良いと思います。