ワキガの原因はアポクリン腺からの汗が
アルカリ性に傾いて細菌が繁殖するからだ、
というのをご存知ですか?

ワキガは分泌物や汗自体が臭いのではなく、
皮膚に常駐している菌と混ざって繁殖し、
臭いを発していることが原因です。

ワキガの臭いを抑えるには、肌がアルカリ性になるのを
防ぐことで改善できます。

ではどうすれば、ワキガを改善できるのでしょうか?

◆ワキガが臭くなる仕組み

ワキガが臭くなるのは、細菌のしわざと言えます。

元々、肌は弱酸性を保っており、
そのおかげで必要な菌だけが常駐している状態です。

一方、大量に汗をかいたり、汗がこもってムレた状態が続くと
皮膚の表面がアルカリ性に変わってきます。

アルカリ性の環境は細菌にとって、繁殖や分解がしやすい状態。

結果、肌がアルカリ性に傾いていくほど、
菌が繁殖して臭くなっていくのですね。

特に汗の成分の中で、アルカリ性が強い重炭酸イオンは
皮膚に放出される量が増えます。

この重炭酸イオンのせいで、
肌がアルカリ性に傾いてしまうのですね。

◆ストレスや疲労が肌をアルカリ性にする

実は生まれ持った体質だけでなく、
環境や生活習慣によってもアルカリ性になります。

よくあるのが、ストレスや疲労によって
肝臓機能が低下し、体内にが酸性になり、
肌がアルカリ性に傾くことです。

疲労が溜まると、肝臓の消化活動が遅れるため、
体内にアンモニアと乳酸がたまります。

また、体内に活性酸素が活発化することで
本来アルカリ性であるべき身体の中が酸性に傾き、
肌は逆にアルカリ性に傾いてしまうのです。

また、仕事でストレスのかかる場面が多いと、
肉体疲労とは違う、精神的な発汗も起こります。

プレッシャーがかかって汗をかいたりするなら、
精神的発汗もわきがの要因になっているかもしれません。

こうした後天的な体内のphバランスを整えるには、
食生活を変えたり、休息をとることで改善できます。

例えば、動物性タンパク質(肉や乳製品など)が多いと、
体内は酸性に傾きやすいです。

梅干しなどの発酵食品はタンパク質をアミノ酸に分解して
消化しやすくしてくれますので、
動物性タンパク質が多い食事ならば
発酵食品をとるのも良いでしょう。

精神面でも休息をとり、リラックスする時間をとることも
臭い対策に有効です。

◆酸性肌が菌の繁殖を抑える

菌が繁殖しやすいアルカリ性の環境を防ぐには、
酸性のものを使って拭き取るのが効果的です。

たとえば、ミョウバン水は酸性の性質があるので、
アルカリ性に傾いた肌への消臭作用があります。

ミョウバンは安全な物質ですし、
ドラッグストアなどで安価に手に入りますので、
水で薄めてミョウバン水を作って使うのもおすすめです。