親もワキガなら自分もワキガ…
というように、ワキガは遺伝するのか気になると思います。

両親のどちらかがワキガだったり、
自分がワキガだと、子どもへの影響を考えてしまいますよね。

できれば避けたい遺伝ですが、
残念ながらワキガは遺伝します。

では、どのような形で遺伝するのでしょうか?

◆ワキガは優性遺伝します

優性遺伝とは、片方の親にその性質があれば、
子どもにも遺伝する確率が50%ある遺伝様式のことです。

具体的に言うと、
片方の親がワキガなら、子どもがワキガになる確率は50%
両方の親がワキガなら、子どもがワキガになる確率は80%

の確率で遺伝することがわかっています。

自分がワキガだとわかっていたら、
子どもには遺伝してほしくないものですが、
今の医学では、残念ながら遺伝を防ぐことはできません。

◆ワキガ体質セルフチェック

自分や両親のどちらかが次のような特徴があれば、
ワキガである可能性が高まります。

特に次の項目に当てはまれば、
遺伝によるワキガかもしれません。

ストレスが多かったり、食事が肉食に偏っていたりすると
ワキガのような症状が現れることがあります。

ですが、これは一時的にワキガのような症状が出ているだけで、
食事や生活習慣を変えれば臭いも収まる可能性が高いです。

・耳あかが湿っている

耳あかが乾燥している人より、湿っている人のほうが
ワキガ体質の可能性が高いです。

アポクリン腺が活発に働いていると、
耳などのアポクリン腺が多い部分を中心に湿りがちです。

耳あかが湿っている人は、アポクリン腺が活発なため
ワキガの臭いがしやすい人と言えるでしょう。

・洋服のワキに黄色い汗ジミがつく。

誰でもワキの下に汗はかきますが、
シミになって洗濯しても落ちないほどであれば、
ワキガの可能性が高いです。

エクリン腺から出る汗は水分や塩分がほとんどですが、
アポクリン腺から出る汗は、タンパク質や油脂が多いので、
洗濯を繰り返すと徐々に酸化してシミになるからです。

色も黄色とは限らず、赤っぽかったり緑かかったりと
人によって色合いも違いがあります。

・毛深いほうだ

アポクリン腺は毛穴と同じ場所にあります。

そのため、毛深い人は毛穴の数と同じく、
アポクリン腺の数も多い傾向があります。

アポクリン腺が多いと同じように分泌しても、
ニオイを発しやすくなりますよね。

また、白い粉をふいたようになることもありますが、
これはアポクリン腺からの分泌物が、
乾燥して白くなったものかもしれません。

白く粉をふくようであれば、ワキガ体質に間違いないでしょう。

◆子どもにワキガが遺伝したときの対処法

幼いときには気づかなくても、
小学校高学年から中学生くらいの思春期になると、
ワキガの臭いも出てきます。

これは、アポクリン腺が思春期の頃に成長するからです。

もしワキガのニオイが気になったりしても、
自分から子どもに制汗剤を渡したりしないようにしましょう。

あくまでも子どもから相談があってから、
アドバイスや対策を取ってあげるようにしてくださいね。