うちの子はまだ赤ちゃんなのに、
わきがのニオイがして臭い!と感じたことはありませんか?

実は赤ちゃんからわきがのニオイがすることは
珍しいことではありません。

正確には、わきがになっているわけではないのですが、
様々なニオイがする可能性があるのです。

ミルクしか飲んでいないのになぜ?と思いますよね。
それは汗腺の数と性質にカギがあります。

では、なぜ赤ちゃんからわきがのニオイがするのでしょうか?

◆赤ちゃんには汗腺が多い

人間の汗腺の数は大人でも子どもでも、ほぼ一緒です。

個人差はあるので、汗腺が多い人や少ない人はいますが、
子供の頃は少なくて、大人になると多くなる…
ということはありません。

大人と子どもでは体表面がかなり違いますから、
赤ちゃんのように小さい身体であれば、
なおさら汗腺の密集度合いは上がります。

赤ちゃんや子どもが汗っかきなのは、
体表面に大人と同じ数の汗腺が密集しているからなんですね。

汗腺には2種類あって、
エクリン腺とアポクリン腺があります。

エクリン腺は水分や塩分を主に出し、
体温調節や老廃物の排出をしています。

一方、アポクリン腺はわきがのニオイの元となる汗や
フェロモン的な物質が出ていると言われています。

赤ちゃんの汗腺から汗が多く出るということは、
アポクリン汗腺からも汗が出ているということです。

わきがのニオイがするのはアポクリン汗腺のしわざなので、
赤ちゃんも少なからずアポクリン腺からニオイを発している
ということでしょう。

◆赤ちゃんの間はアポクリン汗腺が活発

アポクリン汗腺からわきがのニオイがし始めるのは
思春期ごろからになるので、
赤ちゃんがわきがというわけではありません。

アポクリン汗腺はフェロモン的なニオイを出す汗腺なので、
ただの水分や塩分だけが出るのとは、
違うニオイがする可能性は高いです。

基本的にアポクリン汗腺は、
性的な成熟とともに活発になってきます。

ただ、生後一ヶ月頃からは皮脂の分泌も多くなるため、
ニオイも強くなるでしょう。

特に男の子は加齢臭のようなニオイを感じるという人も
多いようです。

◆赤ちゃんの頃からわきが体質を見分けられる?

自分やパートナーがわきが体質だと、
子どももわきが体質だったらどうしよう…と
心配している親御さんもいらっしゃると思います。

わきがは優性遺伝なので、両親のどちらかがわきがなら
子どもも受け継ぐ可能性は高いです。

ただ、症状が出るかはわかりませんし、
赤ちゃんの頃から明確に見分けることは難しいです。

傾向としては、耳あかが湿っていると
わきがになりやすいと言われています。

ニオイが気になり始めるのは思春期頃からですので、
もし、気になることがあればそれから対策を検討してあげましょう。